佐藤 公俊 / SATO kimitoshi

サウンドデザイナー・ミュージシャン / Sound Designer, Artist


振動マイクを用いたエクスペリメント・ミュージックやパフォーマンス、音の本質へと踏み込むコンセプチュアルなアート作品を制作する一方で、オープンリールデッキを改造し、楽器のように操る「Open Reel Ensemble」の元メンバーとしてトラックメイクの中心を担い、ISSEY MIYAKEなどのファッションショーや映像作品の音楽も手がけた。

またSountrive名義でDJとしても活動し、テクノとエスノを行き交うサウンドシャーマンとして都会の電子音から民族の舞踏までをミックスする。


多摩美術大学 美術学部 情報デザイン学科 情報芸術専攻 卒業
多摩美術大学大学院 美術研究科 デザイン専攻 修了

第14回文化庁メディア芸術祭
学生CGコンテスト インタラクティブ部門 優秀賞 受賞


mail: sountrive.2505@gmail.com


installation

Works : Frozen Oscillator Music

2017.11.30



Sound Installation / Performance


This work is Sound Performance that converts sound the vibration of structure.  


This work is inspired from the word of Friedrich von Schlegel and Wolfgang von Goethe, " Architecture is frozen music."

This work will be played using the noise (for example, living sound what human development, air conditioning, and water flowing through water pipe) of the structure.

The sound is generated by Piezo Microphone (This microphone to convert the physical vibration into the electrical signal) that was installed in any place of a building(structure).





 この作品はコンタクトマイクという物の振動を音に変換させるマイクを使い、空気の振動による音ではない、建築物に内包されている物理的な振動による音を用いた音響パフォーマンス作品である。


 空気中には様々な音が溢れている。普段私達が耳にする音は空気の振動によって発生しているものが殆どだが、しかし音は空気中だけでなく、ビルや学校といった構造物の中にも「微細な振動」として存在している。コンクリートの奥底の小さな振動を掬い上げることで、普段私達が耳にする音とは異なる"向こう側の世界でなっている音"を聴くことが出来る。「建築は凍れる音楽」という言葉があるように、この作品によるパフォーマンスは建築物の中に閉じ込められた振動という音を解凍するという行為なのである。







 コンタクトマイクに用いられる、振動を電気信号に変換させるピエゾ素子を建物の壁や床等の至る所に配置し、行動する人間の発生させる生活音や、空調や水道管を流れる水など構造物のホメオスタシス的ノイズ(振動)を集音。複数のコンタクトマイクを用いることで微細な音を増幅出来ると同時に、様々な場所の異なった振動をピックアップすることが可能になる。

ピックアップした振動は一度オーディオミキサーに集められる。それぞれの振動は、個々の音量を細やかに調節され音となり、コンピュータへと送られMIDIコントローラーとMax/MSP等の音響合成ソフト制御によりエフェクティブに加工される。


 パフォーマンスでは実際にその場で発生した生活音やノイズも混ぜ合わせて行く事で、「その時、その建物から生まれた振動」による音楽が生まれる。静穏な美術館は落ち着いた振動音を奏でるだろうし、集合住宅など生活音が溢れている場所では様々な音が入り乱れた音を発生させることになるだろう。その構造物が奏でる囁きを汲み上げる行為が、まさに「建築物の奏でる音楽」なのである。


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